只今☂風炉より、引越し作業中♪
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SHOW AND HIDE * PLUGIN
2005.10.07 Fri
- ジェフリー ディーヴァー, Jeffery Deaver, 池田 真紀子
- エンプティー・チェア
今作は、今まで読んだ中で一番好きかも知れない。
もちろんどれも面白かったんだけど、
今作は、他のとは違うテイストだったから、新鮮だったっていうのが大きいのかも。
何が違うのかというと、
いつもは『リンカーン・ライム率いる捜査班 VS 犯人』っていう形式なんだけど、
今回は『リンカーン・ライム VS 犯人は勿論、風土や環境、地元警察を含む町の全て』っていう形式だったから。
対峙するものがいつもより遥かに大きい。
ライムが言った、『陸に上がった魚』の意味が凄く伝わった。
今作のあらすじは、
脊髄再生の手術をしにライム、サックス、トムの3人はノースカロライナにやってきた。
そこの病院で医師と手術の説明等の話をしていると、
NYで一緒に捜査をしているローランド・ベルのいとこジム・ベルが現れた。
ジム・ベルはいとこから、ライムの有能さを聞いていて、
今ココで起こっている事件の捜査に力を貸して欲しいと頼まれた。
ライムは渋々納得し、病院を後にした。
もちろん、手術までの約束で。
事件というのは、町の問題児とされている少年が、
早朝、一人の青年学生を殺し、一人の女学生を拉致誘拐した。
そしてまた、新たに一人の看護婦が誘拐された。
ライムはその少年の逮捕及び、女性二人を見つけ出す事を依頼された。
全く知らない土地での捜査の大変さと、
誰を信用していいのか解らない不安、
そして、中盤からサックスが追う立場から追われる立場へ変わってしまった事の緊張感、
ライムとサックスの関係・・・お互いが相手の事を思っているのに、その思いが噛み合わない歯痒さ、
全てが良かったと思う。
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エンプティー・チェア
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