只今☂風炉より、引越し作業中♪
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SHOW AND HIDE * PLUGIN
2005.07.29 Fri
- 野中 ともそ
- 宇宙でいちばんあかるい屋根
本の薄さと表紙に惹かれて買った本。
持ち運びに便利だからw
これは、中学生の女の子とお婆さんのちょっと不思議で切ない話。
偶然出逢った二人がどんどん交流を深めていって、
お互いのダメな部分を少しずつ良くしていく話。かな。
所々に出てくる景色や場景の描写が印象的。
「本当もうそも吸いとってしまいそうな、星ぼしの遠さが、胸にすっとおりてくる。」
「おしよせてくる。ごちゃごちゃとあたたかな家族の空気が、サンダルを脱ぎ捨てる足元に波のようによせて、私をゆるやかに現実にひきよせる気がした。」
とかね。
会話表現も絶妙でよかった。
この話の中で、一番胸に来た言葉は
「重しにとりこまれるな。一緒んなって沈みこんでもいいから、もう一度浮き上がれ。いいか、哀しみも喜びもパチンコと違ってうちどめってもんがない。とりこまれたら負けさ。」
パチンコを比喩で出すところが、
星ばあ(主人公の子がお婆さんの事を呼ぶあだ名)らしくってまたいいんだ。
コレ読んでた時って、
学校の事やら家の事やらで頭ん中ゴチャゴチャで疲れきってて、
この文を読んだ時、
ちょっとだけ、ココロがスッキリしたように思えたんだ。
フッっと少し軽くなったような。。。
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宇宙でいちばんあかるい屋根
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